山口啓太 高嶋将之
楽天モバイルの携帯電話基地局整備事業をめぐる詐欺事件で、約25億円を詐取したとして起訴された同社元部長ら3人について、警視庁は5日、さらに約24億円をだまし取ったとする詐欺容疑で再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
捜査2課によると、同社元部長の佐藤友紀容疑者(46)は物流会社「日本ロジステック」(東京都千代田区)元常務の三橋一成容疑者(53)、物流会社「TRAIL」(東京都港区)社長の浜中治容疑者(49)と共謀。2021年8月下旬ごろ、楽天モバイルが日本ロジに委託していた基地局の部材の保管と輸送にかかる費用計約9億円分を水増しし、それを含む約24億円を楽天モバイルに不正に請求してだまし取った疑いがある。
捜査関係者によると、同社が日本ロジに不正に支払った費用は、TRAILのほかにも5社を経由して佐藤容疑者側に渡る仕組みになっていた。5社のうち3社は浜中容疑者の知人らが経営する運送会社だった。浜中容疑者は周囲に「(自分が)スキームを組んでいる」と話していたといい、同課は、不正の仕組みの構築に浜中容疑者が深く関与していたとみている。(山口啓太、高嶋将之)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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