野田佑介
富山県警は20日、知人女性につきまとうなどしたとして、50代の男性警視をストーカー規制法違反の容疑で富山地検に書類送検したと発表した。県警は、この警視を減給3カ月(10分の1)の懲戒処分にし、警視は同日付で依願退職した。
県警は「捜査に支障がある」として警視の認否を明らかにしていないほか、所属部署もプライバシーの侵害にあたるとして公表していない。
県警によると、警視は今年5月下旬~7月上旬ごろ、複数の商業施設で知人女性につきまとい、SNSのアカウント交換を求めるなどした疑いがある。女性が7月上旬に県警に相談して発覚した。警視と女性とは今年に入って面識ができたという。
また県警は、この警視が2016年~今年5月ごろ、警察内部の情報システムを使い、業務以外の目的で警視の知人ら男女9人の個人情報を照会したほか、別の成人女性と「不適切な交際」をしていたことも明らかにした。警視は「女性や警察組織に迷惑をかけ大変申し訳なく思っている」と話しているという。
島田久幸・首席監察官は「幹部職員がこのような事案を起こしたことは誠に遺憾であり、被害者と県民に深くおわび申し上げます。職員に対する指導を徹底し、信頼回復に努めてまいります」とのコメントを出した。(野田佑介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル