北海道斜里町の知床三堂を訪れていた京都仏教会や奈良・法隆寺の僧侶らが27日、4月に起きた観光船事故の現場近くの海岸で法要をした。京都仏教会の常務理事で聖護院(しょうごいん)の宮城泰年(たいねん)門主(90)が事前に書いた供養の塔婆を海に流し、犠牲者の冥福と行方不明者の一日も早い発見を祈った。
法要を営んだのは漁師が作業する「番屋(ばんや)」と呼ばれる小屋。観光船が出港したウトロ漁港から車で約1時間の海辺にある。地元で自然に親しむ活動をする佐野博さん(75)によると、観光船は番屋から船で5分ほどのところで沈没したという。僧侶らは番屋の中でお経を唱えた後、番屋の前の防波堤で読経して塔婆を流した。
宮城さんは「この海で拝んだ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル