佐野楓
北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故を受けて、国土交通省北海道運輸局は3日、小型観光船を運航する3社を対象とした通常監査の結果を公表した。
監査は、事故が起きた斜里町ウトロ地区の業者を対象に行われた。同局は5月17日にも3社を対象に緊急安全点検を実施し、定点連絡の記録を作成していないなど計12件の不備を指摘。今回の監査は、緊急安全点検で確認しきれなかった船の設備や必要書類の詳細を調べた。
監査では、海上運送法と船員法に基づく安全管理状況や、安全管理規定に基づく安全管理体制、救命設備などの状態を確認。その結果、「丸は宝来水産」で1件、「フォックス」で9件、「ホワイトリリー旭川」で2件と、計12件の不備が見つかったという。
同局によると、新たに指摘された不備については、運航自粛中の3社が営業再開するまでに是正確認を行い、必要に応じて乗船しての実地確認も行うという。(佐野楓)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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