古源盛一
網走区検は15日、2022年4月に北海道・知床半島沖で沈没した小型観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が事故前年の6月に起こした座礁事故について、所有する知床遊覧船と元船員の男性(44)を海上運送法違反の罪で、この男性を業務上過失往来危険の罪で網走簡裁に略式起訴した。同社と桂田精一社長(60)に対しては、当時の船長ら2人の雇用契約の不備について船員法違反の罪で同簡裁に略式起訴し、それぞれ発表した。
起訴状によると、カズワンは21年6月11日、国に提出した運航基準図の航行経路から約189メートル岸寄りを運航。船底が暗礁に接触して亀裂を生じさせたとされる。網走海上保安署は22年1月、豊田徳幸船長(当時54=知床事故で死亡)も書類送検したが、豊田氏が不起訴となった。
桂田社長は21年3月の豊田船長との雇用契約時などで、労働条件を示した雇用契約書を渡さなかったとされる。(古源盛一)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment