猛暑が続く中、各地の学校で早くも授業が再開された。コロナ禍で休校が長引いたことを受け、多くの自治体が日数を大幅に減らした今年の夏休み。授業の遅れを取り戻すため、感染防止や暑さ対策に気を配りながら、子どもたちはさっそく机に向かった。
宿題どうだった?165人に聞いたら…
自由研究に絵日記、読書感想文……。異例の短い夏休みで、「定番」の宿題はどうなっているのか。
夏休みの始まりが例年より11日遅く、終わりも11日早まって、17日に2学期が始まったさいたま市。市立大谷場小学校5年の田中亜実さん(10)は、埼玉県内の祖母宅に出かけるのも避け、最も遠出したのは市内の大規模商業施設。「休みが短い分、宿題は少なかった。自由研究や絵画などの作品提出も、今年はなかった」と話した。横浜市立潮田小学校6年2組の大島勇紀教諭(27)も、宿題は復習を中心に出し、今年は読書感想文や自由研究、日記はとりやめたという。
身近な疑問などを募って取材する「#ニュース4U」で8月7、8日、夏休みの宿題についてLINE公式アカウントの「友だち」に聞いたところ、「遠出できず日記のネタに困る」「宿題が少なすぎて心配」などの声が寄せられた。
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アンケートは小学生の保護者を対象にし、165人が回答。7割が、昨年に比べて子どもの夏休みの宿題の量が「減った」と答えた。また、昨年と比べ、夏休み期間が「2週間くらい減った」と「3週間以上減った」が、4割ずつを占めた。
自由研究、(絵)日記、読書感想文について、提出が必要な宿題として出されているか尋ねたところ、「ある」という回答は自由研究と読書感想文が約2割だったのに対し、(絵)日記は約4割。自由記述でも「日記に書く内容に変化がなく、子どもが困っている」(茨城・30代女性)、「夏祭り、花火大会、旅行など何もなくなってしまい、絵日記に困っている」(山形・30代女性)、「帰省もレジャーもできず、父親は単身赴任先から帰れない。絵日記の宿題が悩ましい」(大阪・40代女性)など、日記に関する悩みが目立った。
一方で、「星空を見たり車中泊をしたり、子どもの思い出に、そして絵日記の材料になればと県内で出かける予定」(奈良・40代男性)、「毎日料理を一緒に作っている」(東京・40代女性)など、日常の中で楽しみを見つけようと工夫している声もあった。(森治文、三島あずさ)
■全国の学校再開、子ども…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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