石井竜也さんが心奪われた夕景 「描くことも、歌うこともできない」

 石井竜也さん(63)が音楽で大切にしているのは、聞き手の心に残るようなムードをつくることだ。

 少年時代に港町で見た夕景が、原点にある。

 「日が沈む時の雲の輝きとか空の色彩とか、漁港の雰囲気とか、ぞっとするほど美しいんですよ。どんなに写実がうまい人でも、どんなにいいカメラでも表せない美しさでした」

 ムードに圧倒された。そして気づいた。誰かにムードを伝えることは、とても難しいのだと。

マイナーな曲に織り込まれた原風景

 茨城県の最北部・北茨城市の…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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