石塔の下から漢字が書かれた石ざくざく 2万個を埋めた地域の経済力

 石塔を移動させようとしたら、下から文字が書かれた小石がざくざくと出てきた。その数、2万個以上。文字はどうやら約250年前に書かれたものらしい。これはいったい何なのか。研究者はこの場所の信仰心と経済力を示すと言う。

 昨年10月、岩手県大槌町吉里吉里の吉祥寺(高橋英悟住職)で見つかった。参道の入り口に立っていた「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」と呼ばれる石塔の間や下から出てきた。

 宝篋印塔は、礼拝すれば功徳が積まれるとされる石塔。参道の工事があったほか、東日本大震災でずれて危険だとして、移設作業をしていたところだった。

 その下の石室から見つかった石は、二つの大きなかめや小さな肥前陶磁器の中に、まるでタイムカプセルに入れられたかのように約600個あった。その周辺の土の中からは約2万個が見つかった。

恐山から持ち帰った石も

 そのうちの一つのかめのふた…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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