破壊の運命免れ、押しも押されぬ縄文遺跡に 野球場建設とめた大発見

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編集委員・宮代栄一

 「日本で一番有名な縄文遺跡は」と尋ねたら、ほとんどの人が青森市の三内丸山遺跡をあげるのではないか。縄文時代の遺跡としては四つしか指定されていない「特別史跡」に選ばれていることからも、その重要性は明らかなのだが、実はこの遺跡、当初の予定通りなら、野球場建設に伴い破壊される運命だった。

 朝日新聞の青森支局がスクープとして、遺跡で大規模建造物の存在を示唆する「巨大木柱出土」などと報じたのは1994年のこと。重要性が認識されると一躍注目を集め、記者もその後の遺跡取材などで何度か、発掘現場を訪れた。

 まだ新幹線が青森県まで延びていなかった頃の話である。当時乗った夜行列車はもう走っていない。

 それから約30年。現在、三…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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