破綻した構想、渡辺二冠が3回の大長考 名人を土俵際に

 豊島将之名人(30)に渡辺明二冠(36)が挑戦する第78期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第5局が7、8の両日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、渡辺が128手で勝った。1日目午前から前例のない将棋となり、双方の創意あふれる手が随所に飛び出す名局だった。

 「驚きました。もう前例はありません」

 対局が始まって、まだ1時間余り。副立会人の飯島栄治七段(40)が、そう声を上げた。相居飛車の出だしから渡辺が四間飛車に構え、早くも未知の将棋に突入したからだ。

 対する豊島は積極的に応じた。…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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