1945年3月、激戦地の硫黄島で戦死した栃木県鹿沼市出身の室田盛浩さんの遺品の荷札が20日、戦後77年を経て米国から市内の遺族の元に戻った。めいの瓦井紀子さん(68)は「硫黄島からは何も返ってこなかったと聞いていた。こんなきれいな形で受け取ることができ奇跡と思う」と話した。
遺品は幅約8センチ、長さ19センチの木札。室田さんの父親、俊一さんの名前が記されており、第311独立歩兵大隊の見習士官だった室田さんに、俊一さんが送った荷物につけられていた荷札とみられる。
木札には書籍4冊、鉛筆3ダースのほか、征露丸(正露丸)3箱、胃腸薬2箱、風邪薬3箱、仁丹3箱が荷物に入っていると記されている。紀子さんは「物が手に入らない時代。祖父はどうにかしようと、かき集めたのでしょうね」。
市長宛てに届いた手紙
室田さんは硫黄島西地区の守…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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