礎の名前、指でなぞった祖父 7歳が考えた平和「ずっとポケットに」

 23日の沖縄全戦没者追悼式では、沖縄市立山内小学校2年の徳元穂菜(ほのな)さん(7)が「平和の詩」を朗読する。タイトルは「こわいをしって、へいわがわかった」。

 〈びじゅつかんへお出かけ おじいちゃんや おばあちゃんも いっしょに みんなでお出かけ うれしいな〉

 徳元さんは1年前、家族で美術館を訪れた。縦4メートル、横8・5メートル。巨大なその絵の前に初めて立った。

 〈たくさんの人がしんでいた 小さな赤ちゃんや、おかあさん〉

 〈風ぐるまや チョウチョの絵もあったけど とてもかなしい絵だった〉

 絵の真ん中に同じ年くらいの子を見つけた。ぽつんと、悲しそうに立っている。「この子、お母さんがいないね」。家族の誰かが言うのを聞いた。

 〈こわいよ かなしいよ かわいそうだよ せんそうのはんたいはなに? へいわ? へいわってなに?〉

 思わずそばにいた母親に体を寄せた。

 〈あたたかくてほっとした …

この記事は有料会員記事です。残り666文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment