大山稜
東証スタンダード上場の不動産会社「リベレステ」(埼玉県)の前社長らが、違法な高利貸をしたとして警視庁に出資法違反容疑で逮捕された事件で、前社長が社内の担当者から「違法になる」と指摘を受けていたことがわかった。警視庁は前社長が指摘を聞き入れず、価値が低い不動産の高額販売と融資を組み合わせる「抱き合わせ融資」をしたとみている。
捜査関係者によると、同社の貸金業務担当の男性(59)=同県越谷市=は2012年10月ごろ、社長だった河合純二容疑者(74)から抱き合わせ融資について相談された。男性は「不動産の販売額も利息になるので違法な高金利になる」と進言したが、河合容疑者は融資を始めたという。
男性は同庁生活経済課の任意聴取に、「他社から転職した弱い立場で従わざるを得ず、違法融資に加担した」という趣旨の説明をしたという。同課は23日、この男性を出資法違反の容疑で書類送検し、発表した。容疑を認めているという。
男性の送検容疑は、河合容疑者らと共謀し、東京都渋谷区の不動産会社など2社に、相場より高額で不動産を購入させることを条件に計7億6千万円を貸し付け、18年9月~19年8月に約3107万円の違法な利息を受け取ったというもの。(大山稜)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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