北村有樹子
日本三大祭りの一つで7月に開催される祇園祭を前に、京都市東山区の八坂神社で26日、コンチキチンのお囃子(はやし)を祭神に聞いてもらう「奉納囃子」があった。コロナ禍で昨年は実施されず、2年ぶりだ。
お囃子は「囃子方(はやしかた)」と呼ばれる横笛や太鼓、鉦(かね)の奏者らが担当する。祭りのハイライトである山鉾(やまほこ)巡行に来年の本格復帰を目指す「鷹山(たかやま)」と、2014年に約150年ぶりに復帰した「大船鉾(おおふねほこ)」が、神社の舞殿(ぶでん)でそれぞれ演奏した。
鷹山は、約30人が2組に分かれて約10曲を披露。笛の奏者は感染対策のため手ぬぐいで口元を覆い演奏した。それ以外はマスクをつけた。囃子方代表の西村健吾さん(51)は「ほどよい緊張感の中、楽しくできた。しっかり仕上がっていた」と取材に話した。
今年は山鉾巡行は2年連続で中止だが、半数を超す約20の山鉾が京都市内に建てられ、お目見えする。(北村有樹子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル