黒岩祐治神奈川県知事(65)が7日放送のフジテレビ「直撃!シンソウ坂上」(木曜後9・00)にリモート生出演。吉村洋文大阪府知事(44)が訴えた「大阪モデル」を称賛し“神奈川県版”として総合的な指標づくりが必要と語り、コロナ後の経済について持論を展開した。
番組には吉村府知事も出演し、自粛要請の独自の解除基準指標「大阪モデル」について「この1カ月を死にもの狂いでやってきた人にとっては死活問題ですから、僕は『見える化』をやっていこうと決めました」と指標を定めた理由を説明。この大阪モデルに対し、黒岩知事は「吉村知事が見事にこの数字、この数字というように出口戦略を挙げられました。本当に素晴らしい」と称賛した。
その上で「出口というと、皆さんがイメージするのはポンっとステージが変わる、そういうことを期待されるかもしれませんが、現実問題としてそうではない」と指摘。「出口がパッとあって…ではなく、グラデーションで徐々に変わっていくのだというイメージをしていただきたい。なので、出口をつくるということは慎重にやるべきだと思っています」と段階的な指標が必要だと述べた。
「医療提供体制を維持できているか、医療、福祉の担い手が保護されているか、高齢者、障がい者の保護が行われているかどうか。こういうことも含めて総合的な指標を作るべきだと考えています」と訴え「申し訳ないがその指標を今の時点では発表できませんけれども、我々はこういったものを含めた形での指標でつくっていこうと思います」と大阪モデルとは異なる切り口で“出口”を探ると主張。「この中で一番大事なのはただ単に経済を復活させていくのではなく、このプロセスを通じて新たな社会経済モデルへ転換していくこと。コロナを乗り越えるプロセスによって新たな社会をつくっていく」と“アフターコロナ”を見据えた社会の構築プランを掲げた。
「具体的には、我々神奈川県はロボットの特区をずっとやってきた。ロボットをもっともっと日常の生活の中に入れていく、そういうライフスタイルを作っていく。また、ドローンが前提となるような社会をこれを機に一気に高めていく」と具体例を挙げ「そうしたら、V字回復の時は必ずやってきますから。皆さんがその時に一気にギアを入れると、新しい社会がふわっと広がっていく。そういう形でしばらくは我慢しながら、次を狙っていきたいと考えています」とコロナ終息後の経済について独自の観点から解説した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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