神奈川県庁で使われていたハードディスク(HDD)が、データの消去が不十分な状態でネットオークションを通じて転売された問題で、県は20日、行方不明となっていた9個のHDDのうち5個を、落札者2人から回収したと発表した。うち1人は復元ソフトで一部のデータを復元したが、県が回収する前に自らデータを削除したという。
県などによると、データ消去会社ブロードリンク(東京都中央区)の元社員(51)=別のHDDの窃盗容疑で逮捕=が、県庁から同社に運び込まれたHDDのうち18個を持ち出し、7~9月に6回に分けてネットオークションに出品。うち9個は県に返され、9個が行方不明となっていた。このうち、7月24日に落札された2個と、同月29日に落札された3個が回収された。
オークションサイトを運営するヤフー(東京都千代田区)が今月18日、県の依頼を受けて、行方不明の9個の落札者に回収への協力を呼びかけるメールを送信。同日中に、2個を落札したとする関西圏の人物と、3個を落札したとする関東圏の人物から県に電話で連絡が入り、県職員が19日に直接回収した。県は性別も含め、この2人の詳細を明らかにしていない。
関西圏の人物は、1個がきちん…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル