16日午後7時半ごろ、大阪市浪速区恵美須西の指定暴力団山口組弘道会系組事務所近くの歩道で、同組系の40代の男性組員が包丁を持った男に襲われた。組員の命に別条はない。大阪府警は殺人未遂容疑で、指定暴力団神戸山口組山健組系組員、吉武徹弥容疑者(48)を現行犯逮捕した。
山口組と神戸山口組は対立状態にあり、府警は両組織の抗争の可能性を視野に、詳しく調べている。
府警浪速署によると、歩道にいた組員がいきなり背後から吉武容疑者にぶつかられ、その場で取り押さえたという。吉武容疑者は駆けつけた浪速署員に引き渡された。包丁を1本所持していたという。
両組織の間では今年4月以降、抗争とみられる事件が複数発生。大阪、愛知、兵庫など6府県の公安委員会が、暴力団対策法に基づく「特定抗争指定暴力団」指定に向けた手続きを進めている。
捜査関係者によると、吉武容疑者は山健組傘下の「健竜会」に所属。健竜会は、兵庫県警に今月3日、殺人未遂容疑などで逮捕された山健組組長の中田浩司容疑者(60)がかつて組長を務めていた。中田容疑者は弘道会系組員を銃撃し、重傷を負わせた疑いが持たれている。
現場は大阪メトロ堺筋線恵美須町駅から南西約300メートル。「通天閣」や繁華街・新世界に近く、商店などが立ち並ぶ地域。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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