武田遼
「成人の日」の10日、各地で成人を祝う行事が開かれた。新型コロナウイルスの変異株・オミクロン株の感染が急速に広がり、各自治体は対策に心を砕いた。
神戸市ではノエビアスタジアム神戸(兵庫区)で「成人お祝いの会」が開かれた。「密」を避けるため、居住する区ごとに午前と午後の2部制となり、計約7600人が参加した。
市内の一つ上の世代はコロナ禍の影響で「お祝いの会」が2回延期され、ようやく昨年12月に実施されたばかりだ。
市はこのところの感染拡大に神経をとがらせてきた。会場に一度に入れる人数はスタジアムの定員の約17%までとし、開閉式の屋根は開けたままにした。参加する新成人にはLINEかウェブで名前や電話番号などの事前登録を求め、入り口では検温を実施した。昨年12月の会では会場周辺が記念撮影などで混雑したことから、今回はスタジアムに隣接する芝生広場を一部開放した。
高校時代の友人と晴れ着姿で参加した神戸市北区の大学2年、西岡紀々香(ののか)さん(19)は「祖母に晴れ着姿を見せられることがなによりうれしい」と笑顔を見せた。オミクロン株の感染拡大で会が開かれるか不安だったといい、この後の同窓会への参加は控えることにしたという。(武田遼)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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