森直由
神戸松蔭女子学院大学(神戸市灘区)は1日、2025年度から共学化し、名称を「神戸松蔭大学」に変更すると発表した。今年4月、文部科学省に変更を申請し、正式に決定する。系列の松蔭中学・高校は、これまで通り女子校を維持するという。
同大学によると、現在は文学部、人間科学部、教育学部の3学部に計約1600人が在籍。22年度の入学生からは「ダイバーシティー(多様性)」をテーマにした講義を新設した。
共学化の理由については「女性の地位向上に一定の役割を果たしてきた」とした上で、「性別という枠を超えて交流できるキャンパスでの学びを通して、だれもが可能性をひらいていくことのできる社会の構築に貢献する時期に来ていると判断」したとしており、女性に限定せずに受け入れることを決めたという。
同大学は1892(明治25)年に開校した「松蔭女学校」がルーツ。1966年に松蔭女子学院大学が開学し、95年に神戸松蔭女子学院大学に校名変更した。
2025年度からは文学部の英語学科を、英語圏や中国語圏、韓国への留学などを見据えた「グローバルコミュニケーション学科」に名称変更。人間科学部の都市生活学科は、ICT(情報通信技術)の活用能力などを身につける「人間科学科」に名称変更する。人間科学部の食物栄養学科は25年度から募集を停止する。
県内では神戸親和女子大学(神戸市北区)も23年度から共学となり、神戸親和大学に名称変更している。(森直由)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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