神戸港(神戸市)で10月、貨物船の積み荷のコンテナからコカイン約400キロが見つかり、神戸税関が押収していたことが捜査関係者への取材でわかった。密売による末端価格は総額約80億円に上り、一度に押収したコカインの量としては国内で過去最大級とみられる。兵庫県警と合同で密輸ルートを調べている。
捜査関係者によると、コンテナを積んだ船はブラジルを出発し、韓国を経由して神戸港に10月に到着した。コカインは袋詰めされ、コンテナの積み荷の鉄鉱石などに交じっていたという。
県警などがこの積み荷を監視していたが、引き取り手は現れなかった。途中の寄港地で引き渡しに失敗し、神戸港に到着した可能性もあるとみている。
コカインをめぐっては、愛知県豊橋市で今年8月、貨物船から177キロ(末端価格約35億円)が押収される事件があった。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル