阿部浩明
北海道長万部(おしゃまんべ)町の神社の敷地内の山林で突然、「温泉」が噴き出した。町によると、噴出は8日に始まり、一時は、周囲の木々の背丈を越えて高さ30~40メートルまで噴き上がった。町は「水圧が安定せず、ガスも混じっているとみられ、危険なので自然に収まるのを待つしかない」と話している。
現場は、国道5号近くの飯生(いいなり)神社の松林。8日午後5時ごろ、1958(昭和33)年~59年にガスを掘削した穴から自然に噴き出した。9日の時点では高さは数十メートルあった。
水温は約23度で、温泉法が定める「25度以上」には満たない。南に約600メートル離れた長万部温泉街とは源泉が異なるとみられ、今のところ温泉街の泉質や湯量に異常はないという。
飯生神社の小野雄二宮司(58)は「神様が疫病退散のために贈ってくれたのかも。コロナ禍を洗い流してほしい」と話している。(阿部浩明)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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