3~5日にかけ、金沢市で3年ぶりに開催された「金沢百万石まつり」。4日には約34万人の観客が集まった。盛り上げの一翼を担ったのが、中心部の通りにずらりと並んだ露店。コロナ前の姿にほぼ戻った形だが、感染拡大の報告もなく、比較的、大きな都市部でも多数出店できる可能性を示した。一方、東京や大阪などの都市圏では、感染拡大への警戒感が根強く、露店の「完全復活」にはまだ時間がかかりそうだ。
4日のメイン行事「百万石行列」では、前田利家公やお松の方役の俳優らをはじめ、約2100人が参加。市内約3キロを練り歩いた。
会場の一つ、金沢城公園の周辺、香林坊から尾山神社にかけての約450メートルには、露店約200店が並んだ。コロナ前より1割ほど減ったが、「綿菓子」「ベビーカステラ」「たこ焼き」「りんごあめ」「くじ」などの店がひしめき、親子連れやカップル、学生など多くの人が行き交い、終日、にぎわいを見せた。
コロナ禍で卒業式や修学旅行などほとんどの行事がなかった、高校2年の女子生徒2人は、「最高です」「楽しい」と笑顔で焼きそばをほおばっていた。男女のグループで来ていた、高校1年の宮野晃輔さん(15)は「何かなつかしい。いつもおばあちゃんに連れて来てもらっていた。いっぱい店があってうれしい」と話した。
綿菓子店の今村貞昭さん(79)=金沢市=は、露天商歴40年以上という大ベテラン。「活気があるのがいいね。2年間、死んどった。親戚に助けてもらってな」と話す。はしまきの店を出す男性(71)=同市=も「2年間収入無し。妻の仕事で何とか食いつないだ。店を出せるのがうれしい」と笑みがこぼれた。
東京、大阪でも再開できる?
一方、出店を取り仕切る側は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment