福井県池田町立池田中学2年の男子生徒(当時14)が2017年3月、担任らから繰り返し指導叱責(しっせき)を受けた後に自殺した問題をめぐり、生徒の母親が町と県を相手取り計約5470万円の損害賠償を求めている訴訟で、町は11日、5千万円の解決金を支払うことなどで和解する方針を明らかにした。町は議案を同日、町議会に提出し、可決された。
町教委によると、昨年10月に福井地裁であった口頭弁論後に裁判所から和解案が提示された。解決金はすべて町に支払い義務があると認めることや、町と県が生徒の自殺を深刻に受け止め、再発防止に努めることを条件としており、町と県は受け入れることを決めたという。
17年10月に有識者らによる調査委員会が公表した調査報告書は、男子生徒が当時の担任と副担任から、他の生徒の前で繰り返し厳しい叱責を受けたことが、自殺の大きな要因だったと結論づけている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル