福井大学は、同大の研究者らが発表し、学術誌に掲載された論文をめぐり、掲載前に別の専門家が内容をチェックする「査読」の過程に不正があった疑いがあるとして、調査委員会を設置していることを明らかにした。
この学術誌は、多くの学術誌の出版を手がける「エルゼビア」(本社オランダ)から出版された。
福井大によると、所属する研究者がかかわり、同社発行の学術誌に掲載された論文の査読に不正があった、との通報を受け、2月に学内外の4人からなる調査委員会を立ち上げた。
同社からも大学に「査読者と筆者の間で査読のやり取りがあったので論文を取り下げる」との通知があったという。
一般に自然科学の分野では、学術誌に論文が投稿されると、編集者から依頼を受けた別の専門家が読み、研究手法やデータの妥当性をチェックする「査読」を行う。査読者は通常、筆者には伏せられる。
この論文を査読したとされる研究者が所属する千葉大学も、調査委員会を発足させて不正がなかったかを調べている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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