北九州市と福岡市は性格の異なる兄弟のように、何かと比較されることが多い。ネット上でも「どっちが都会?」「働くならどっち?」といった検索候補を見かける。どちらが元気な街なのか――? 北九州市長選を機に、福岡県の二大都市を人口や経済などの指標で比べてみた。
まずは歴史から。政令指定都市になったのは北九州市が先輩だ。かつて四大工業地帯の一つとして「鉄都」と呼ばれた。1963年に5市が合併して誕生し、2月で「還暦」を迎える。当時の人口は103万人。福岡市は70万人で、指定市になるのに10年近く出遅れた。
その後、形勢は逆転。北九州市の人口は79年をピークに約93万人まで減少。人口に占める65歳以上の割合は3割を超え、高齢化率は指定市で最も高い状態が続いている。
対照的に福岡市の人口は右肩上がりで現在は約163万人。15~29歳の人口比率が17・6%と指定市で最も高く、高齢化率も指定市で2番目に低い。北九州市からの転出先として選ばれるのも、実は関東を抜いて、福岡市が最も多い。
続いて経済力。2019年度…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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