在福岡米国領事館(福岡市)で29日、ジョン・C・テイラー新首席領事(51)が着任の記者会見を開いた。緊迫する日韓関係、きしむ日米同盟。世界の秩序が揺らぐ中での会見で、新領事は、ある意外な「重要機密」を打ち明けた。
会見では、日米、日米韓の関係について語った。
日米同盟については「軍と軍の関係だけでなく、人と人の相互理解を深めることで同盟を強められる」と語った。日米韓関係については、北朝鮮などの共通の問題を挙げ、「関係の強化と緊密な連携が不可欠だ」と強調。9月に駐福岡韓国総領事館との共催で、起業家向けのコンテストを開く予定で、日韓の交流を支えたいという。
そんな新領事だが、会見の途中、「福岡の蒸し暑さに慣れない」と上着を脱ぎだすと、福岡ソフトバンクホークスのユニホームを着た。「小さい頃から応援している大リーグのピッツバーグパイレーツのユニホームとほぼ同じ色だ」と語ったが、しかし、しっくりこないと言い、今度は広島カープの帽子をかぶった。実は、31年前に広島市民球場で観戦して以来のファンだという。
昨年の日本シリーズではホークスに負け悔しい思いをしたという。領事館の管轄は九州と山口。福岡の記者らを前に「山口の人は私の気持ちをわかってくれます」。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル