福岡の園バス死亡、同業者「ありえない」 現場の視点は

 福岡県認可保育園で5歳児が送迎バスに取り残され、死亡した事故では、園の送迎バスに同乗者などの定めがなく、運行が「園任せ」になっている実態が明らかになった。では実際の現場では、子どもたちの安全を守るためにどのように実施しているのか。大阪市内のある園を取材した。(石田貴子、中井なつみ)

移動のたび人数確認が基本

 8月上旬の朝、大阪市認定こども園の前に小型のバスが到着した。幼児用の小さな座席が据え付けられた車内には、制服に帽子姿の十数人の園児たち。運転手のほか、保育士も同乗している。

 園側で迎えに出ていた保育士に園児たちを引き渡すと、同乗していた保育士はバスに戻り、紙とペンを手に最後列へ向かった。座席をひとつひとつ確認し、「はい、忘れ物ないです。全員降りましたー」と声を張り上げた。

 この朝運行した送迎バスは3便。便ごとにこの確認作業をしたうえで、3便全て終えると、運転手はバスを近くの駐車場に移動。清掃も兼ねて車内を再確認し、バスに施錠した。

 半世紀前に保育園として創立…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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