福岡の寛容な風土も影響? 飲酒運転減らぬ理由、断酒会で聞いてみた

 福岡県内で今年、飲酒運転の検挙が増えている。県警によると、9月末までの検挙数は1113件(前年同期比109件増)、飲酒死亡事故も4件(同3件増)だ。アルコール依存症の人たちが集まる「断酒会」の場で、飲酒運転がなぜなくならないのかを聞いた。(鈴木優香)

 福岡県粕屋町のコミュニティセンター。午後7時、断酒会に約20人が集まった。

 「初めて来ました~」と明るい声が響く。「酒への後悔を語る場」という記者の事前のイメージとは正反対だ。東福岡断酒友の会の中村密幸会長は、「依存症自体が犯罪ではない。参加者は前に向かう人ばかり」と話した。同会は来年発足45周年を迎え、県内でも歴史の長い会の一つという。

 「私たちは酒に対して無力であり、自分ひとりの力だけではどうにもならなかったことを認めます」。こんな六つの断酒の誓いを読み上げ、会合が始まった。

運転しながら飲んでいたことも 「いけないとわかっているが…」

 この日のテーマは、記者がお願いした①なぜ飲酒運転をするのか②なぜなくならないのか③減らすにはどうすればいいか。一人ひとりがそれぞれの飲酒運転体験を率直に語り始めた。

 1人の女性が「運転しながら…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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