福岡市は4日、同市早良区の総合病院、福岡記念病院(239床)で患者2人と職員10人の計12人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。3日に20代男性看護師の感染が確認され、PCR検査を実施していた。市は院内感染によるクラスター(感染者集団)が発生したとみて厚生労働省のクラスター対策班に対応を要請した。病院は当面、外来診療を休止、救急搬送も停止するという。
同市でのクラスターは、博多区の介護老人保健施設、東区の同じグループの二つの住宅型有料老人ホームに続いて3件目となった。
市によると、3日に感染が判明した男性看護師は脳神経外科の病棟を担当。4日に同病棟の看護師ら職員39人と、発熱の症状がある患者4人のPCR検査を実施し、患者では70~80代女性2人、職員では20~40代の看護師ら9人の陽性を確認した。市は5日に同病棟の医師や残りの患者のPCR検査も実施する。
同市では4日、この病院を含めて1日としては最多の26人の感染を確認。0歳児の男女2人と10歳未満の小学生の兄弟2人もいたが、いずれも軽症か無症状という。
西日本新聞社
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