福岡県、時短要請を全県に拡大へ 6日から19日まで

山田佳奈

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く福岡県は、飲食店などへの午後9時までの営業時間の短縮要請を県内全域に広げる方針を決めた。福岡、久留米両市に出ている時短要請は午後8時までに繰り上げる。3日午後の県対策本部会議で決定する。

 県はすでに「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請しているが、新型コロナの新規感染者が高止まりする中、県独自の対策を強める必要があると判断した。関係者によると、県全域に広げる時短要請の期間は6日から19日まで。今後、重点措置の適用が決まれば、その期間に合わせて見直す。

 新たな時短要請は、福岡、久留米両市内の飲食店などには午後9時までの営業を午後8時までに1時間繰り上げ、酒類の注文も午後7時までとする。その他の市町村に対しては営業を午後9時まで、酒類の注文を午後8時までとするよう求める。

 時短要請に応じた場合の協力金も、福岡、久留米両市は売上高に応じて1日あたり3万円~10万円に増額する。その他の地域には、1日あたり2万5千円~7万5千円を支払う。スナックなどでのカラオケの利用の自粛も求める見込みだ。

 県内では新型コロナの感染拡大が収まらず、4月28日に過去最多の439人の感染者を確認。その後も、3日連続で300人台に上った。国に重点措置の適用を要請した翌日の5月2日も、417人の新規感染者を確認した。こうした状況を踏まえ、国が重点措置の適用を判断する前に県独自の対策を強めることで感染拡大に歯止めをかけたい考えだ。(山田佳奈)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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