新型コロナウイルス感染者の急増を受け、福岡県が12日、2カ月ぶりに発令した独自の「コロナ警報」。約4カ月ぶりに1日の感染者が100人を超過した福岡のほか、大分県や鹿児島県でも最多を更新するなど九州でも「第3波」が本格化している。
福岡県では11日に122人の感染を確認。「第2波」の7月31日に記録した最多の169人は下回ったものの、8月19日(103人)以来の3桁となった。12日は86人だった。
急増を受けて県は12日に新型コロナ対策本部会議を開催。12月に入り福祉施設でのクラスター(感染者集団)が頻発し、酸素投与が必要な中等症の患者が約1カ月間で10人未満から35人(11日時点)まで急増していることから「このペースの増加では医療機関への負担が懸念される」として県独自のコロナ警報発令を決めた。警報発令は8月5日から10月8日以来。
県民や飲食店には外出自粛や営業時間短縮をすぐには求めないが、混雑する場所を避けるなどの対策徹底を要望。県内44病院に対しては、コロナ患者用の551床のうち「準備病床」としていた239床をすべて「即応病床」に切り替え、患者の受け入れ準備を始めるよう要請した。
対策本部の白石博昭医監は「重…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル