13日午後1時50分ごろ、福島県猪苗代町の安達太良(あだたら)山西側の沼尻登山口から約2キロ離れた川の河川敷付近で、東京都練馬区の吉野繁樹さん(73)が倒れているのを福島県警と会津若松消防本部が発見した。吉野さんはその場で死亡が確認された。
県警猪苗代署や同消防本部によると、吉野さんの妻から12日午後8時ごろ、警視庁練馬署に「連絡がつかない」と通報があり、13日朝から猪苗代署員らが捜索していた。吉野さんの体には目立った外傷はなかったという。
署によると、遺体が見つかった周辺は硫化水素など有毒な火山ガスが噴出しており、立ち入りが制限されていたという。署は、吉野さんが硫化水素を吸い込んだ可能性があるとみて、死因を調べる。
安達太良山は活火山で、噴火警戒レベルは「活火山であることに留意」とされる1。安達太良山では1997年に火山ガスによる事故で4人が死亡している。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル