川村剛志
国と東京電力は24日、福島第一原発の溶け落ちた核燃料(デブリ)を取り出すために英国で開発中だったロボットアームが完成し、来月上旬、日本に到着すると発表した。今後、国内で性能を確かめる試験などを実施し、2022年後半の取り出し開始をめざす。
強い放射線を出すデブリの取り出しは、廃炉作業の大きな課題になっている。国と東電はまず2号機で、ロボットアームを使って、デブリを数グラム程度取り出すことにしている。当初は21年中に始める予定だったが、開発が遅れたため、昨年12月に1年程度の延期を発表していた。
東電や開発を担う国際廃炉研究開発機構(IRID)によると、ロボットアームはすでに完成し、7月上旬に日本へ空輸される。
性能確認試験を経て、22年前半から日本原子力研究開発機構の楢葉遠隔技術開発センター(福島県楢葉町)で半年間、最終的な試験や操作者の訓練などを実施する。デブリ取り出しはその後になる。(川村剛志)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment