福袋も混雑もなし 一変した「初売り」それでも客は…

 新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの人が詰めかける百貨店の初売りも、様変わりした。

 「誰もいない……」

 昨年、開店前に約7千人が詰めかけたJR名古屋高島屋(名古屋市)。2日午前8時前に到着した愛知県岩倉市の40代の主婦は、店員に入り口の目の前を案内され、驚いた。

 初売りは「ストレス発散」だという。行列に並んで待つのも苦にならない。始発電車で駆けつけた昨年は、「すでに数十メートルの行列だった」という。今年は午前7時台の電車で来たが、「狙っていない」のに先頭になった。

 その後ろに並んだ愛知県愛西市の主婦(49)も「人がいなくて『どこが入り口?』と聞いてしまった」と、静けさを実感していた。「お店も対策されているし、皆さんコロナ禍で考えた行動を取られてるんだなと思った」と話した。

 コロナウイルスの影響で、全国的に「静かに過ごして」という呼びかけがあった今回の年末年始。愛知県では「不要不急の行動自粛」も呼びかけられている。JR名古屋高島屋は「密」対策として、冬物セールは昨年末から段階的に開始。福袋販売も前倒しし、初売りの日は扱うのをやめた。

福袋がなくても… 並ぶ客の「お楽しみ」

 こうした百貨店側の対策で「お…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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