生まれつき難病を患う兵庫県伊丹市の女性が「分身ロボット」を遠隔操作し、東京・渋谷のカフェで働いた。難病患者や障害者の就労支援のための社会実験。女性は食事やトイレの介助が必要なため就職先が決まらず、悩んでいた時に見つけた仕事だった。「外出が困難な人の働く選択肢が広がる」と可能性に胸を膨らませる。
「お待たせしました。アイスコーヒーでお間違いないですね。お手数ですが取ってもらっていいですか」。1月21日、東京都渋谷区にあるカフェ。高さ1・2メートルの白いロボットが男女連れの客席に近づき、声をかけた。
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スピーカーを通じて話すのは酒井麻椰(まや)さん(23)。筋肉が萎縮して筋力が低下する脊髄(せきずい)性筋萎縮症(SMA)の難病を抱える。普段は電動車いすで生活し、トイレや食事にはヘルパーや家族らの介助が必要だ。
今回カフェで実施されたのは「分身ロボットカフェDAWN ver.β 3.0」と名付けられた社会実験だ。
酒井さんは自宅でロボットの内…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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