全日本私立幼稚園連合会(東京都千代田区)の基金など約4億円が不正に出金された問題で、香川敬前会長らが関与した疑いがあるとして、同連合会が11日、業務上横領容疑などで警視庁に告訴状を提出したことが関係者への取材でわかった。前会長は連合会の内部調査に私的流用を否定する一方、通帳偽造への関与を認めたという。
同連合会は約7500の私立幼稚園で構成され、各都道府県の団体を通じて会費を集めている。連合会によると、2017年度からの3年間で災害対策や国際交流の名目で積み立てられていた計約3億2千万円が、理事会の承認なく不正に引き出されたり、宿泊費やタクシー代として支出されたりしていた。このほか20年度にも約8千万円の不正出金が確認されたという。
9日に取材に応じた同連合会の田中雅道会長代行によると、香川前会長は昨年11月に辞任。内部調査に対して偽造した通帳を示して発覚を逃れようとしたという。私的流用は否定する一方、監督責任をとって1億5千万円を弁済した。田中氏は「香川氏が横領した」として法的対応を検討していることを明らかにしていた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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