長崎市青山町の住宅地を縦断する私道を所有する業者が通行料の支払いを主張し、周辺住民と対立している。業者は2日、私道の一部をブロックやパイプで封鎖。「生活に困る」と住民に困惑が広がっている。
私道は、100世帯以上が日常的に使う道路で、迂回(うかい)路は軽自動車が通るのがやっとの細い道しかない。住宅地は主に1960年代後半に開発された。
住民によると、私道の所有者が昨年11月、福岡県の不動産管理業者に変更。業者は住民に夏ごろから、月額「1世帯1万円」「車所有なし3千円」「自動二輪のみ所有5千円」などの通行料を住民に請求。9月下旬には「通行料の支払いがされない場合、10月1日から一般車両の進入を禁止する」との連絡があり、「不法に進入された場合には、法的対応を取る」との通知書が届いたという。
市によると、今年3月、業者から「寄付するので市道にしてほしい」と申し入れがあった。だが、市道の認定には、側溝にひび割れなどがなく整備されていることなどが必要だが、条件を満たしていなかった。寄付には所有者の整備が必要と業者に伝えると、「そこまでお金はかけられない」と寄付をしない旨の返答があったという。
市は、市道の認定に向けた整備費用には9割の助成金を出しているが、業者には助成金の説明はしなかった。市は「業者に寄付の意思がないと判断したため」と説明している。
封鎖場所に置かれたブロックと…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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