林敏行
奈良県曽爾村の曽爾高原で、なだらかな草原を覆うススキが白い穂を開き始め、本格的な秋の訪れを告げている。
好天の夕暮れ時には、ススキ畑が夕日で黄金色に輝く風景をお目当てに、多くの観光客が訪れる。最近はコスプレや結婚式の前撮りの撮影地としても知られ、事前申請をした上で訪れる人も増えている。
一方、近年はススキの生育不良が目立ち、村は2019年から「曽爾高原再生プロジェクト」を進める。今年も、5~6月にかけて、一部区域で肥料散布を実施。獣害ネットの設置、植え替えなども行った。立ち入り禁止の場所に入らないよう巡視員が声をかけるなど、観光客にもススキの保護を呼びかけている。
村観光協会は、今週から来週にかけてススキの穂がさらに育ち、茎の色が茶色くなって、見頃を迎えると予想。来月中旬ごろまで見頃が続くという。(林敏行)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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