この先も、まだ厳しい残暑の日が多くなるでしょう。この秋(9~10月)の天気と気温の傾向をお伝えします。
この秋(9月~11月)
気象庁によりますと、エルニーニョ監視海域の海面水温は、冬にかけて平常の状態が続く可能性が40 %、ラニーニャ現象が発生する可能性が60 %と予想しています。
一般的に、ラニーニャ現象が発生すると、台風の発生位置が、平常時に比べて西にずれる傾向があり、また台風の発生から消滅までの寿命が短くなる傾向があります。
ただしこれらは一般的な傾向であって、8月に続いて9月、10月と台風シーズンが続きますので、この後も引き続き台風の動向には注意が必要です。 また、上空を流れる亜熱帯ジェット気流が日本付近で北寄りを流れると予想されています。このため、関東以西では南からの暖かい空気に覆われやすいでしょう。北海道と東北は、一時的に北からの寒気の影響を受ける日もありそうです。 それでは、この秋の各月の予想を見ていきましょう。
9月 全国的に残暑続く
9月の天気は、北海道と東北から九州の日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。関東から九州の太平洋側では、太平洋高気圧のからの暖かく湿った空気が流れ込みやすいため、平年に比べて秋晴れの日が少なく、特に関東から東海の太平洋側では雨の降る日もありそうです。 平均気温は、暖かい空気に覆われやすく、全国的に平年並みか高い傾向と予想しています。北海道や東北でも秋の訪れが遅く、関東以西では厳しい残暑の日が多いでしょう。
10月 関東以西は衣替えも遅れそう
10月の天気は、北海道や東北は数日の周期で天気が変わり、太平洋側を中心に秋晴れの日が多くなりそうです。関東以西では、太平洋側を中心に秋雨前線や湿った空気の影響で平年よりも曇りや雨の日が多くなりそうです。 平均気温は、北海道から東北は平年並みか高いでしょう。関東以西では9月に引き続き高い予想で、10月に入ってもなかなか衣替えが進まない日も多くなりそうです。
11月 ようやく秋本番
11月になると、天気や気温も、ようやく秋らしくなる所が多くなりそうです。
北海道から東北の日本海側では、曇りや雨または雪の日が多くなるでしょう。北陸から九州の日本海側も、曇りや雨の日が多くなりそうです。北海道から九州の太平洋側は、すっきりとした秋晴れの日が多い見込みです。沖縄や奄美は、天気は数日の周期で変わり、後半は曇りや雨の日が多くなるでしょう。 平均気温は北海道から九州は平年並みの予想です。それまで暖かい日が多かったのに対し、急に秋めいて、特に朝晩はヒンヤリ感じられる日も多くなりそうです。沖縄・奄美は平年並みか高い見込みです。
日本気象協会 本社 瀬田 繭美
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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