洋上風力発電事業をめぐり、業者から6千万円超の賄賂を受け取ったとして逮捕された衆院議員の秋本真利容疑者(48)。賄賂の使途とされたのは、全て競馬の「馬主」としての経費だった。血統を吟味した交配から出走レースの調整までを1人で行うという趣味は、永田町でも知られていなかった。「本業は国会議員じゃなくて馬主では」との指摘も出るほどの没頭ぶりとは――。
「川崎競馬に出走する予定の馬が、出走せずに勝手に別の所に移された。どうしたらいいか」
関係者によると、秋本議員は逮捕数日前の今月初め、周囲にこう漏らした。既に東京地検特捜部の任意聴取を数回受ける中、心配していたのは「馬の今後」だった。
政界の「兄貴」にも隠した趣味
秋本議員は根っからの競馬好きだったが、拍車を掛けたのが「日本風力開発」(東京)の塚脇正幸前社長(64)=贈賄容疑で在宅捜査=との出会いだった。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル