前外務政務官の秋本真利衆院議員(48)=比例南関東、自民党を離党=が「日本風力開発」(東京)の社長から約3千万円を受け取ったとされる事件で、収賄容疑で捜査している東京地検特捜部が25日までに複数回、秋本氏から任意で事情聴取したことが関係者の話で分かった。資金の趣旨や使途を確認したという。
関係者によると、秋本氏は2021~23年に同社の塚脇正幸社長(64)から計3千万円近くを受領し、うち1千万円は議員会館の事務所で現金で受け取ったとされる。特捜部は、「再エネ海域利用法」に基づく政府の洋上風力発電事業をめぐり、青森県の「陸奥湾」区域などへの参画を目指す同社に有利な国会質問をした見返りの賄賂が含まれるとみている。
秋本氏と塚脇社長側は21年に競走馬を保有する馬主組合を設立しており、塚脇社長の資金は、現金のほか、組合口座や組合の取引先の口座に振り込む形で提供され、馬の購入代などに充てられたという。
風力会社の社長は賄賂性を認める
特捜部は25日までに複数回、秋本氏の聴取を実施。馬主組合を設立した経緯や、一連の資金提供の流れや使途について説明を求めたという。聴取は今後も続け、実態解明を進めるとみられる。
塚脇社長は7月から聴取を受けており、資金の賄賂性を認めたという。
焦点は国会質問
秋本氏は19年2月の衆院予…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル