井上怜
東北地方に停滞する前線の影響で、秋田県内では15日、記録的な大雨となった。秋田市内では川が氾濫(はんらん)し、同市は正午すぎ、避難情報で最高のレベル5にあたる「緊急安全確保」を4538世帯に出した。
気象庁によると、秋田県八峰町では24時間の降水量が202・5ミリと観測史上最多を記録。平年の7月の1カ月分の雨量を超えた。能代市や男鹿市、秋田市でも24時間の降水量が観測史上最多となった。
秋田県内では複数の河川で氾濫危険水位を超えている。県によると、秋田市を流れる太平川が15日午前11時すぎ、同市広面地区で氾濫した。市は付近の4538世帯9060人に緊急安全確保を出した。五城目町も15日正午、河川の増水により164世帯335人に緊急安全確保を出した。能代市の檜山川も氾濫しているという。
秋田地方気象台によると、強い雨は16日にかけて続く恐れがある。(井上怜)
秋田新幹線、16日も盛岡―秋田間で運休
JR東日本秋田支社によると、大雨の影響で、秋田新幹線は盛岡―秋田間で15日午前から運転を見合わせた。計38本が運休し、約7390人に影響が出た。
16日は、盛岡―秋田間で終日運転を見合わせるほか、東京発着の計3本のこまち号も運休する。在来線では、奥羽線や羽越線などの一部区間で終日運転を見合わせる。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル