JR大館駅(秋田県大館市)の観光駅長を務め、市の観光交流施設「秋田犬の里」で観光客らを出迎えた市の看板犬の秋田犬「誉(ほまれ)」が、11月いっぱいで引退する。
誉は市が所有する虎毛で、4歳のメス。2019年に市の地域おこし協力隊員に着任した藤川琴里さん(25)が、生後間もないころから世話を続けてきた。飼い主の藤川さんが11月末で退任するため、誉も一緒に県外へ引っ越すことになった。
藤川さんによると、誉は「明るく元気で、ポジティブな性格」。秋田犬の里を拠点に、大館駅のホームで観光客のお出迎えやお見送りのほか、テレビや雑誌の取材もこなした。藤川さんの足元を「8」の字にくぐる芸が得意で人気者だった。
11日に秋田犬の里であった忠犬ハチ公100歳の生誕祭にも登場し、最近覚えたというジャンプの芸を披露して盛り上げた。藤川さんは「誉を通してたくさんの出会いがあり、感謝したい」と話した。(滝沢隆史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル