井上潜
東北三大祭りの一つ「秋田竿燈(かんとう)まつり」が3日、秋田市中心部で開幕した。新型コロナウイルスの影響で2年続けて中止され、開催は3年ぶり。約240本の竿燈が秋田の夜空を彩った。6日まで。
ちょうちんを米俵に、竿燈全体を稲穂に見立て、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願する。竿燈は大きさやつり下げるちょうちんの数により「大若」「小若」などに分けられる。最も大きい竿燈の「大若」は重さ約50キロ。さおの長さを伸ばす「継ぎ竹」を足すと高さ15~16メートルにもなる。「差し手」と呼ばれる演者が手や頭、肩、腰に竿燈をのせると、沿道の観光客から大きな拍手が送られた。
例年は町内会や学校、職場など74団体が参加していたが、今年は62団体に。感染対策として、「どっこいしょ、どっこいしょ」というかけ声は禁止され、事前録音した音声を流した。(井上潜)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル