井上怜 室矢英樹
秋田県を襲った記録的大雨から21日で1週間となる中、秋田市中心部では浸水が広範囲に及んだため、被害の全容はまだわかっていない。県内の農林関係の被害額は現時点で18億円近くになり、県北の一部地区では断水が続く。
浸水被害があった秋田駅周辺の住宅街。21日も住民が使えなくなった家電や家具を自宅前に運び出す作業に追われていた。床上約40センチまで浸水し自宅が泥だらけになった鈴木優子さん(77)は「家を手放したくはないが、無理かもしれない」とつぶやいた。
県のまとめ(21日午後4時現在)では、14日からの大雨で男性1人が死亡、4人が軽傷。遺体は五城目町で浸水した車から見つかった。秋田市内を流れる太平川など計16河川が氾濫(はんらん)し、住宅被害は全半壊と一部損壊計7棟のほか、床上・床下浸水が1253棟に上る。
うち、秋田市内の家屋被害は、被害調査にあたる職員が少なかったこともあり198棟にとどまる。市は家屋被害が想定される地域に約3万2千世帯が居住すると試算。職員を増やし21日から200人態勢で調べている。
市街地の浸水、なぜ広がったのか
なぜ、市街地で浸水が広がっ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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