秋篠宮さまは30日に54歳の誕生日を迎え、これに先立ち東京・元赤坂の赤坂東邸で記者会見に臨んだ。皇位継承に伴う「即位の礼」と「大嘗祭(だいじょうさい)」の中核行事が無事に終わったことを「安堵(あんど)しています」と喜ぶ一方、昨年の会見に続き、宗教色の強い大嘗祭に公費を支出すべきでないとの考えを改めて示した。
大嘗祭の中核行事「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」は14日から15日にかけて行われ、秋篠宮さまも参列した。政府は儀式に宗教的性格があると認めながら、大嘗祭は「極めて重要な皇位継承儀式であり、公的性格がある」として公費支出を決めた。費用は総額で約24億4千万円にのぼる見通しだ。
秋篠宮さまは昨年の会見で「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と言及。天皇家の「私費」にあたる「内廷会計」で行うべきだとの考えを示していた。今回の会見でその認識に変わりが無いかを問われ、「今も昨年お話しした時と気持ちは変わりません」と述べた。
秋篠宮さまは今回、国事行為の「即位礼正殿の儀」を含む皇位継承行事に、皇位継承順位第1位の皇嗣として臨んだ。前回の平成の代替わりでは、所作がわからなければ隣にいた天皇陛下(当時は皇太子さま)を「見ていればいいという感じがあったが、今回はそれができない」とユーモアを交えて語り、「少し緊張しましたね」と振り返った。
ご家族についても言及した。結婚が延期されている長女眞子さま(28)と小室圭さん(28)については、来年2月で延期から2年が経つことを踏まえ、「何らかのことは発表する必要がある」との見解を明かした。ただ、結婚をめぐって眞子さまと話す機会はなく、小室家とも連絡はとっていないという。昨年の会見では「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀を行うことはできません」と述べ、小室家のトラブルをめぐる報道について「今でも2人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、それ相応の対応をするべきだと思います」と問題を解決するよう求めていた。
長男の悠仁さま(13)については、お住まいの赤坂御用地内でトンボの調査を続けていると紹介。悠仁さまの調査で御用地にいることがわかった種類も複数あるという。今後の教育方針として「日本の国内、いろいろな場所を訪ねてほしい」と述べ、地域の文化や自然環境を知っておくことは「将来的にも非常に有意義なこと」と語った。次女の佳子さま(24)は、公務に関する下調べに時間をかけて取り組んでいると紹介し、「よくやっている」と語った。今後については「ライフワークとして持てるものというものがあると良い」とも話した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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