埼玉県秩父地方の「秩父三大氷柱」のうち2カ所が14日から、閉園に追い込まれる事態になった。寒さを観光資源にした名所だが、想定外の暖かさで造った氷柱が溶けてしまったため。主催者らは「寒さが来ない限り、再開は難しい」とあきらめ顔だ。
横瀬町芦ケ久保で5日から始まった「あしがくぼの氷柱」について町観光協会は13日、「当面の間、閉園」として14日から会場内への立ち入り不可とすると発表した。気温上昇で氷柱が維持出来なくなったとして9日、入場に必要だった環境整備協力金300円を取らずに無料開放としたばかり。協会は24日夕、再開に向けた判断をするという。
7日にオープンした秩父市大滝の「三十槌(みそつち)の氷柱」も氷がなく駐車場を無料開放していたが、14日から閉園した。
一方、5日に始まった小鹿野町の「尾ノ内百景氷柱」は閉園を免れているが、氷がないため9日から環境整備協力金を取らない無料開放の状態になっている。客の姿はほとんどない。(原裕司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル