レストランのプロデュース、討論番組の司会、ラジオ番組のMCに、生きづらさを感じている女性や子どもたちを支援する基金「LOVE POCKET FUND」の立ち上げと、年々、活動の幅を広げている稲垣吾郎さん。「環境が変わり、新しい個性を求められるようになって、昔はできないと思っていたようなことも、少しずつ表現できるようになってきた。一つ一つの仕事にじっくり向き合える今のペースは理想的ですね。やりたいこともどんどん出てきて、すごく楽しんでいます」
4月からは宝島社と朝日新聞社が進める「Aging Gracefullyプロジェクト」のアンバサダーを務める。「人生100年時代」に向けた自分らしい年齢の重ね方を考える企画で、男性のアンバサダーは初。「年をとると達観して、仙人のように聡明(そうめい)になれると思っていたけど、全然そうじゃなかった(笑)。体だけじゃなく、心も疲れやすくなるんだなとか。意外にネガティブになったりするとか。迷うこともまだまだある。だから、対話が大事だなと思うんです。プロジェクトという形で取り組むことで、みんなと励まし合い、与え合えるのは素敵だなと思いますね」
「女性の感覚に近いのかも」
プロジェクトの今年度のテーマは「新しい大人」だ。仮に平均寿命まで生きるとしても、大人時代は成人するまでの期間の約3倍、100歳なら約4倍になる。社会や時代の変化のスピードが速まる中、過去にとらわれず、好奇心のままに新しい挑戦を重ねる稲垣さんは、まさに新しい大人のロールモデル。
「もともと能天気なんです。年…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル