聞き覚えのある名前で呼ばれている子がいる。もしかして、オンライン授業がずっと一緒だったあの人かも。
あの席に座っている、英語のオンライン授業が一緒だった人。リアルで初めて話したけど、思ったより話しやすかったな。
今年4月、岐阜大3年の高須啓太さん(20)は教室を見渡して新鮮な気持ちになった。
大学の授業が原則対面になった。学部の同級生は約100人しかいないのに、教室にはリアルで見るのが初めての顔がたくさん。外を歩けばどこからか、誰かの話し声や楽器の音が聞こえてくる。昼休み、食堂には見たことのない長い列ができていた。
これが、本来の大学なのかな。心が躍った。
2年前、初めて足を踏み入れた大学は、全く違ったから。
初めて緊急事態宣言が発出された2020年4月に入学した今の大学3年生は、コロナ禍に学生生活を翻弄されてきました。全国大学生活協同組合連合会が今夏実施したアンケートでは、学生生活が充実していると答えた学生の割合は3年生が最低という結果が出ました。記事後半では、アンケートの結果を詳しく紹介します。
高須さんが大学に入った20…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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