空き家状態長くて損傷 固定資産税評価3億円「高すぎ」 札幌地裁

 北海道小樽市にある建物について損傷が激しいのに固定資産税評価が約3億円なのは高すぎるとして、所有する不動産会社が同市を訴えた裁判の判決が札幌地裁であった。右田晃一裁判長は、同市の決定は総務省が定める評価基準に違反し、評価のやり直しが必要だとして取り消した。判決は4日付。

 建物は鉄骨4階建てで、不動産会社が2018年に取得するまでの17年間は空き家状態だった。損傷が激しかったが、21年に同市は約3億円と評価したという。

 判決では、通常の維持管理で生じる損傷を超える損傷が明らかに生じていると指摘、同市の決定は評価基準に従って決まる価格を上回っているとした。ただ、具体的な評価額は算出することが困難だとした。

 不動産会社の代理人の三木義一弁護士は「空き家状態が長くて傷んでいるのに、固定資産税が高いと悩む所有者は多いが、所有者側の主張が認められたのは珍しい」と話す。

建物の「損耗の状況」の反映を

 通常、固定資産税算出の前提…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment